肩こり・慢性腰痛外来

「肩こりは病気でもないし、お医者さんも相手にしてくれない」とか、「体質だから仕方がない」とあきらめていませんか?

整骨院やマッサージにかかる方はたくさんいますが、その多くは治療した直後は肩こりが軽くなってもすぐにもとの状態にもどってしまうと悩んでいます。 

また、私の外来に来るまで肩こりなんて病院では診てはくれないと思い込んでいた人がたくさんいます。でも、当院で治療されて肩のこりが解消されるだけでなく、生理痛が良くなった、花粉症が楽になったと思わぬ効果を実感している患者様がたくさんおいでになります。

肩こりの原因は頚椎の異常だけでなく、眼精疲労、咬合障害、姿勢異常、ホルモン異常、貧血、精神疾患などたくさんあります。

多彩な治療法を駆使すれば肩こりは改善できます。

何か特殊な施術などはおこなっていません

健康保険で認められた治療法を中心に治療をします

平沼整形外科クリニックでは肩こりで悩む人のために肩こり・慢性腰痛外来を開設しています。


慢性の腰痛でお悩みの方へ

繰り返す腰痛でお悩みの方やどこにかかっても腰痛が改善しない方は一度当院でご診察を受けてみてください。

きちんとお体の診察・治療の提案をさせていただきます。

 

肩こり外来・慢性腰痛外来ともに健康保険で

受診できますのでお気軽にお越しください。

随時受け付けていますので診療受付時間内にお越しください。

ただし診療受付時間終了間際に受診されないようにお願いいたします。

肩こり・慢性腰痛外来の流れ

診療受付時間内に受診をお願いいたします。 

1)最初に皆様に肩こりの状況をお聞きいたします。(問診)

2)西洋医学の観点から診察させていただきます。
3)検査・・・レントゲン検査、血液検査  場合によりMRI検査
4)当日わかる分の結果のご説明 お薬の提案

ここまでが初日の内容になります。次の再診時


5)東洋医学的な診察 
6)治療法の提案 

ここまでで2回の受診が必要になります。
健康保険で診察できます。

TBSテレビ いっぷくで紹介されました

TBSテレビ いっぷく で当院の『肩こり外来』が紹介されました。(2014年10月14日放送)

肩こり外来での診察風景と肩こりの治療方法の一つであるトリガーポイント注射が紹介されています。

肩こり外来1

レントゲン撮影風景

肩こり外来2

患者様の診察の様子

自覚のない肩こり??

自覚のない肩こり

 

肩こり外来受診の患者様の中に時々こんな相談をされる方がいます。

自分としては肩こりを自覚していないが、エステやヘアサロンでスタッフから「とっても肩がこっていますね、硬いですよ」といわれ心配になり受診した患者様です。

私としては、肩こりで悩んでいるわけでもないし、肩が硬いだけなら別にいいのではないのかな?と思っていました。

一通り診察して病気が見つからなければ、ストレッチ体操などをしてくださるよう指示するのみでした。

最近になり数は少ないですがこのような患者様を診察してみて、いくつかの傾向を見つけています。

 

1)神経学的な異常はない。

2)胸鎖乳突筋など前頚部の筋肉に緊張がある

3)椎間関節に圧痛がある

4)頚椎レントゲンで前方凸の緩やかなカーブが消失している

5)姿勢の悪さが見て取れる

 

この状態は肩こりがつらく頭痛、首こり、めまいなどの症状を伴った患者様にも

存在するものです。今は無自覚でも何かをきっかけにつらい症状を持つようになる可能性が高いと考えます。

症状がないにしても肩の筋肉が緊張し、硬くなっている状態は改善しておいたほうがよいと思います。

肩こりについて:「自分でできる肩こりの予防」

(1)適度な運動
筋肉を使うことが肩こりの予防になる
使うことで筋肉内の血流が良くなる
使いことで筋力の低下が防げる
体幹の筋肉が鍛えられると姿勢が良くなることになる

(2)姿勢を良くすること、無理な姿勢をとらないこと
猫背は良くない
無理な姿勢は頸、肩ノ筋肉に負担がかかる

(3)デスクワークには肩こりになりやすい要素が多い
PC:眼精疲労、入力に手先を使い、腕を浮かせていると肩の筋肉に疲労が出やすい
同一姿勢を長くとる
単純作業でストレスがたまりやすい
いすや机は自分の体格にあったものを選ぶこと
いすの高さ、背もたれの高さ、角度 浅く座らない
机の高さ

(4)肥満
腹が出ると反っくり返った姿勢をとることになる
運動が不足しがち

(5)肩を冷やさない工夫を
冷えれば筋肉内の決行が悪くなり疲労物質、発痛物質がたまりやすい。
エアコン
上着を羽織る、ひざ掛けを使う、体全体を冷やさない

(6)同じ作業を長い時間繰り返さない
特に上肢をつかい肩の同じ筋肉に負荷がかかると良くない
腕を浮かせて作業をしないように

(7)肩のマッサージ
肩を揉んでもらうのは良いが、もみかたが強すぎると良くない。逆に筋肉が硬くなりこり感だけでなく、痛みも出てくる

同じことだが肩をたたいてもらうのも強さを加減すること
強くたたきすぎたり揉み過ぎたりすると微小血管を破綻させ小さな出血を起こし、疼痛の増大につながる

(8)充分に睡眠をとる
充分に睡眠をとることで疲労を体に溜め込まないようにしてください。
睡眠時の枕の高さも最近は大切だといわれています。
自分に合った枕を選んでみる事も肩こりの予防には良いことだとおもいます。


※肩こりでお悩みの方は、平沼整形外科クリニックまでお気軽にご相談ください。

肩こりの現状

肩こりを訴えて整形外科を受診する方が増えています。皆さんの中にも長年の肩こりで苦しんでおられる人もいると思います。
しかし「肩がこる」とはどのようなことなのか、どうして肩がこるのかについては、まだ完全にわかっていないのが実状です。
そのためか治療法も多岐にわたり存在します。医学的な検証をされた確実な治療法だけでなく、かなり怪しい治療も存在します。

私は医学だけでなくさまざまな分野の知見、知識、技術をもって肩こりの本態に迫る必要があると考えております。
経験的にいくつかの治療法を組み合わせて「肩こり」を治療すればよい結果が出せるのは事実です。

どんな人に肩こりが多いのだろうか?
まずクリニックを肩こりで受診する人の多くが女性です。おそらく女性に肩こりは多いのだと思われます。
肩こりの方にいろいろと聞いてみると多くの方が何らかのストレスを抱えているように感じます。
寝不足や、家庭内の問題、長時間PCの端末を操作する、精神的な悩みなどなど・・・ストレスは肩こりを起こす、または悪化させるおおきな要因と思われます。
また貧血や冷え性が肩の凝りの原因になります。

患者様の中には内臓が悪くないか心配されている方もいますね。
「関連痛」という言葉があります。
病気のある場所からはなれたからだの一部に痛みが出る場合に使われます。
心筋梗塞、胆石症などでは肩に疼痛や凝った感覚が出現することもあります。

ただ「肩がこる」と思っていたらそれが他の病気の症状の一部ということもありえます。
「なで肩」の人には肩こりが多いとよく言わています。

このあいだ読んだ医学雑誌には女性の中だけの話として、「なで肩」の人と、そうでない人との間に肩こりの発生頻度は差がないと載っていました。もしそうだとすると「なで肩」は肩こりの原因のひとつではないかもしれません。
筋肉の緊張が一定の場所に長い時間集中するようなデスクワークの人や、PCの端末を操作する人の場合肩こりは起こりやすい。こんな人の肩や首の筋肉に触ると異常に硬く緊張していることが多いです。そのときは筋肉の緊張をほぐすことで肩こりが和らぎます。
肩こりを治すのには、その患者様にあった治療を選択してゆく作業が必要です。

まず患者様の体の状態をいろいろな角度から把握することが大切です。そのうえでオーダーメイドの治療を行ってゆきます。

背景にある病気が「肩こり」の原因なら、これを治療してゆきます。

原因疾患の治療に加えてさらに

物理療法(マッサージ、牽引療法、温熱療法、電位治療器)

トリガーポイント注射、星状神経節ブロック、内服薬、鍼治療などを私のクリニックで行っております。
内服薬では筋弛緩剤、抗うつ剤、抗不安薬、漢方薬などを使い分けております。
多くの方にトリガーポイント注射が有効なことが多いです。
私などは日ごろストレスが多いせいか電位治療器が特に効くように思います。
肩こりでお悩みの方は一度ご相談にいらしてください。

肩こりとプラセンタ注射

肩こりとプラセンタ注射

更年期障害、乳汁分泌不全、肝障害で50年以上使われ続けていますが

プラセンタエキスがどのようなメカニズムで体に働きかけるのかはまだわかっていません。

ただ長い臨床経験の積み重ねのなかで肩こり、腰痛、腰部脊柱管狭窄症、関節リウマチなど整形外科疾患にも効果があることが証明されています。

当院では肩こりのひどい方にはプラセンタエキスの経穴注射(つぼ注射)をお勧めしています。もちろん腕やお尻への皮下注射でも肩こりは改善する場合が多いのです。

しかしいままで整体やマッサージ、鍼治療などいろいろ試してもなかなか良くならない人には経穴注射(つぼ注射)が有効な場合が数多く経験されます。

肩こりと冷え症

 

当院の患者様は多岐にわたる訴えで受診されてきます。当然個々の患者様には異なった診断名がつきます。色々な病名のつく患者様の治療をしてゆくわけですが、その多くの患者様に『冷え症』の治療が必要になります。 おそらく肩こり外来の患者様では70%の方に冷えの解消をうながす治療をしていると思います。 例えば生活習慣の改善、スポーツ活動、禁煙などなど・・・・ もちろん漢方薬での治療は欠かせません。 もともと、西洋医学には『冷え症』の考え方はありません。あえて言えば病名ではないのですが『低体温』の状態が考えられます。 でもこの『低体温』で女性の体の不調をすべて説明は出来ません。軽度の『低体温』の状態の方はほとんど自覚する症状はないものです。

肩こりの治療を考える上では『冷え症』は大きな問題になります。何らかの病気があり辛い肩こりを自覚している患者様では、その病気の治療を治療するだけではなかなか症状が取れにくいものです。

患者様の背景にある冷え症をいつも考えながら治療方法を選択しています。

小学館『美的』に掲載されました

肩こり外来について雑誌「美的」より取材を受けました。
美的6月号本誌この雑誌の付録『女性外来BOOK2001』が下の写真です

女性外来BOOK2001
この中の当院が紹介されています

こんな感じです。

当院の記事

肩こりと頭痛

以前には緊張型頭痛は筋収縮性頭痛と言われていました。対照的に片頭痛、群発性頭痛は血管性の頭痛と考えられていますね。

一般的には強い肩こりに頭痛を伴っているときを緊張型頭痛とすることが多いと思います。

でも肩こりは片頭痛にも伴って現れます。片頭痛では閃輝暗点といって頭痛が起こる前に目の前にキラキラと光を自覚することがありますがこれを前兆といいます。この前兆以外にも生あくびが出る、肩がこってくる、よくわからないが頭痛がくるのがわかるなどの予兆を自覚する人もいます。頭痛+肩こりは緊張型頭痛とは言い切れません。

暖めることが大切です

肩こり・腰のこりの解消にお風呂に入り体を温めることが効果があるといわれています。
ぬるめのお湯でゆっくりと時間をかけて暖めるとよいと思います。
お風呂には入浴剤を加えてみるとさらに効果がアップします。
特に炭酸ガスの発生するタイプのものがおすすめです。炭酸ガスは皮膚から吸収され、抹消血管を開く効果があります。これにより血液循環が促進されますのでこりがほぐれるのに有効なのですね。

肩こり外来の患者様

最近の肩こりを訴える患者様の特徴をおもいつくままに列挙してみます。
やはり女性が多い。男性は5%以下です。
一部の患者様は中学生、高校生の頃から肩こりを自覚しています。
整形外科できちんと診察を受けたことのない患者様が多く存在します。
逆に整形外科だけでなく脳神経外科、神経内科、婦人科、精神科と多くの臨床各科を受診している方も特徴的です。
この方々はトレドミン、パキシルなどの抗うつ剤や鎮静剤などを処方されていることがほとんどです。
多くの病院を転々としたためか医療や医師に対して不信感を持っていることが伺える人もいます。

肩こりの原因

平成13年の厚生労働省による国民生活基礎調査によると肩こりは中高年を中心に女性に多く診られます。また肩こりを持つ人は職業には関係なく、様々な業種に関わる人々にまんべんなくみとめられます。
何か特別な病気が肩こりをおこすのでしょうか?その多くは肉体、精神へのストレスからくる筋肉の緊張といわれています。
しかし、いくつかの病気は肩こりを伴って起こります。たとえば
頚椎症、頚椎捻挫など頚椎疾患
肩関節周囲炎のような肩関節疾患
心筋梗塞、肝胆道疾患、肺疾患などからの関連痛
筋・筋膜炎
などが一般的にあげられると思います。
開業して多くの肩こりの患者様を治療する中では上にげる様な病気が見つかることはあまりありません。
一番目に付くのは姿勢の悪さから頚・肩部の筋緊張を来している人です。

肩こりとジストニア

肩こりの原因には上記の病気よりも姿勢異常の関与している患者様が多く見受けられます。
肩こりを訴える方の姿勢異常には頚部ジスト二アと脊椎のが側弯症が目立っているようにおもいます。

頚部ジスト二アという病気は痙性斜頚ともいわれます。
ジスト二アは異常な筋肉の収縮により随意運動や姿勢が傷害される病気です。
体のどの部位にも起こり、全身性の方もいます。
頚部のジスト二アは首が左右上下どちらかの方向に傾き、捻れ、ふるえる症状がでます。
頚部の筋肉が間欠的、または連続性に収縮した結果、首の姿勢異常がおこります。
簡単にいえば首が傾いてしまい正常な姿勢がとれないのです。
この頚部ジスト二アの86%の方で肩こりを自覚します。
また頚部の痛みを訴える方も多く存在します。
そして肩こり外来を受診する患者様のなかにも頚部ジスト二アを疑う患者様が見受けられます。
頚部ジスト二アの患者様の特徴として頚部の筋肉の緊張が強いことと、不安や緊張が加わると症状が悪化する傾向がみとめられます。
精神的にも抑鬱症状が強く、自分でストレスを解消できないタイプの性向を認めます。
現代人には結構多いタイプですね。
患者様の中には職業上のストレスとジスト二ア発症の関連を自覚している例が多数存在することがわかっています。頚部ジスト二アの場合は15%以上で関連性があると報告されています。
痛みがあることから筋肉が緊張し、この筋肉の緊張がさらに痛みを増長させてしまう悪循環も考えられ、この痛みをとってあげることが大切になります。
筋肉の緊張は僧帽筋、頭板状筋、肩甲挙筋、斜角筋などに起こりますが特に頭板状筋に強く起こるようです。

頚部ジストニアと肩こり

ジストニアの原因はまだはっきりわかってはいません。運動や姿勢をコントロールするためには、脳内で体の感覚上方を運動系に伝達するメカニズムが大切です。ジストニアの患者様ではこのメカニズムが障害されるといわれています。感覚情報を運動系に伝えるときにはドパミンという物質が大切な役割を果たします。ドパミンはこのメカニズムを活性化するといわれています。
ドパミンの欠乏が起こるとパーキンソン病を引き起こします。パーキンソン病は体の動きが少なくなりぎこちない感じになりますが、ジストニアの場合はこのドパミンが多く分泌されるために不随意運動が起きるのだと推定されています。

ジストニアと肩こり、頭痛とは関係が深いと考えられています。
まず頚部ジストニアの発症前には86%の人手肩こりを自覚されます。障害される筋肉としては後頚筋(特に頭板状筋)が多い印象です。
そしてこの頚部ジストニアの治療法としてボツリヌス毒素の注射が有効ですが、筋肉に注射をするとジストニアの改善とともに肩こりも取れてしまいます。
筋肉の緊張をコントロールすることで痛みの悪循環を断ち切ることができると結果として肩こりが改善することにもなります。
肩こりを診たらジストニアを念頭に診断をしてくれる先生を探されることをお勧めいたします。

肩こりとマッサージ

頚・肩の凝りには僧帽筋・頭板状筋・肩甲挙筋など多くの筋肉が関わってきます。
マッサージを受けるときにはたいがいこれらの筋肉をほぐすようにして「凝り感」をなくしてゆきますね。
みなさんの中でも、肩が凝ったときは凝った場所をたたいたりもんだりすることが多いと思います。凝りの強い人ほど強くもんだりたたいたりしますね。
強くもまないと(強い刺激が感じられないと)ほぐれないと信じて一生懸命に揉んでしまいます。でもこれはやめた方がよいと思います。細かな筋繊維が傷ついてしまうことがあるからです。
「揉み返し」という言葉があります。マッサージにかかった後に肩こりが悪化したり痛みがでてきたりする現象です。気持ちがよいからといって強く揉むことが決して良いことではないことを表しています。マッサージを施術する先生の力量が問われるのではないかと思います。やはりうまい先生にかかることが大切です。

肩の凝る部位

肩が凝るといっても人によって部位がすこしずつ異なります。肩関節や上腕を指す人はあまりいませんが背中や肩甲上部であったり、頚部に凝りを訴えることが多いと思います。
部位だけでなく凝りの内容にも微妙に違いがあります。
突っ張った感じ、堅く重い感じ、痛みなどを凝りと訴えます。

肩こりについて:「原因と治療法」

肩こりについて:「原因と治療法」

1)肩に負担のかかるような無理な姿勢
肩こりにかかわる筋肉にいつも同じような負担がかかっていると、筋肉の血流が悪くなり肩がこってきます。
たとえば、長い時間机に向かって仕事をする。
腹臥位(腹ばい)で本を読む。
横に寝てテレビをみる。
など、無理な姿勢が長く続くと肩がこることになります。

2)視力調整、眼精疲労
次に、肩こりの原因のひとつに視力調整がうまくできてないときがあります。
めがねやコンタクトレンズがあわないために目が疲れたり、細かい作業を集中してすることにより起こります。

3)筋力低下
肩こりの原因として筋力の衰えがその原因になっていることもあります。
肥満や、極度の痩せ体型の人が運動不足をおこして肩の筋肉の衰えをおこしてくることがあります。
筋力の衰えがある人が肩にストレスのかかる運動負荷をうけるとすぐに肩の筋肉に疲労物質がたまり、肩凝り感を自覚することになるのです。高齢者もそうです。

4)寒冷
寒さが肩のこりに関係してくることもあります。
寒さにより肩周囲の筋肉が緊張することと、血管がちぢこまることで筋肉内の血流が悪くなります。こうなると肩がこってきます。

多くの人は肩がこったとき、家族のかたに肩を揉んでもらったりするのではないかとおもいます。
マッサージは肩のこりをほぐす手段として有効なものだと思います。
人それぞれですが、強くもんでいただかないと効いた感じのしない人と、あまり強くもんでいただくと逆に痛みが出たり、こりがひどくなるので柔らかく揉んでもらうのを好む人がいます。
施療していただくマッサージさんの力量も、治療効果に関係するかもしれません。
鍼治療も肩の凝りには有効な手段です。
鍼を体に刺すことに抵抗感のある方もおいでかと思いますが、一度経験してみると案外痛くないのに驚かれるかとおもいます。

ただ、マッサージにしても鍼治療にても健康保険での治療がむずかしいことが難点ですね。

整形外科などの医療機関にかかった場合の肩こり治療はどのようなものがあるか考えて見ましょう。診察した結果とくに異常がない肩こりの場合はまず物理療法をしてみます。
こった肩の筋肉をほぐす目的で、肩周囲に温熱療法をすることがあります。
私のクリニックでは機械を使い<マイクロウェーブ>を肩に照射して暖めたりします。
さらにマイクロウェルダーという機械で肩を振動させ、温めながら磁気治療をしたりします。
星状神経節ブロックという方法の代替療法として近赤外線を頚部に照射する<アルファ−ビーム>という器械もあります。
ブロック注射をしないでブロック注射の効果を得ることを目的におこないます。
首への注射に抵抗感のある人には良いのではないでしょうか。

次に牽引療法があります。
頚部を引っ張ることで肩こりが楽になることは経験的にわかっています。
大変有効な方法ですが、その作用機序はまだあまり解明されてはいません。
牽引する力が当院の機械ですと首を牽引しながら暖められる機能があり上記の温熱療法を兼ねることができ有用です。

干渉波治療器、低周波治療器も肩こりに有効です。
皆さんのお家にも家庭用の低周波治療器があるかもしれません。
クリニックにある器械は家庭用よりも出力、刺激パターンなどを強化してあり効果的です。
こった筋肉にリズミカルな刺激をくわえることでこりを取ります。経験してみればわかりますが気持ちよい治療ですよ。

※肩こりでお悩みの方は、平沼整形外科クリニックまでお気軽にご相談ください

肩こりについて:「肩こりを薬で治す方法」

筋弛緩剤
肩こりのある人は肩周囲の筋肉が異常に緊張しており、肩の血流も悪くなっています。
このため筋肉内に疲労物質がたまりコリ感、痛みが増強しています。この異常な筋肉の緊張をやわらげられれば肩のコリ感も軽くなると考えられます。
そのために用いられるお薬として「筋弛緩剤」というものがあります。
筋弛緩剤は手術で全身麻酔をかけるときに完全に呼吸を止め、呼吸をコントロールすることや、おなかの筋肉を完全に弛緩させ手術とやりやすくする目的で使われもします。肩こりの時には完全な筋弛緩までは必要ではありませんが、マイルドな効き具合の飲み薬が用意されています。

鎮痛消炎剤
筋弛緩剤だけでも効果が出ない人には、鎮痛消炎剤をあわせて服用していただきます。
肩周囲の筋肉内の血流が悪いとその場所に痛みを発現する物質が出てきます。この痛みに対してはいわゆる「痛み止め」がゆうこうです。

漢方薬
鎮痛消炎剤は胃炎や胃潰瘍などの胃腸障害が副作用として起こる可能性が高いくすりです。生まれつき胃腸の弱い方には鎮痛消炎剤が使えないこともあります。このようなときに漢方薬が役に立ちます。
肩のこりだけでなく整形外科にかかわる多くの病気にも漢方薬は応用が効きます。患者様一人一人の体質を見極めたうえで漢方薬を使えばかなりの効き目を発現します。

局所麻酔剤の使用
トリガーポイント注射
注射で凝った筋肉に局所麻酔剤を注入してあげると筋肉内の血管が拡張し血流がよくなります。血流がよくなると凝った筋肉内の疲労物質、痛みの発現物質が洗い流されて肩のこりが軽くなります。高齢者の方から若い方まで幅広くおこなうことができ、比較的副作用も少ないものです。

神経ブロック注射
肩の凝りに有効な神経ブロック注射には肩甲上神経ブロックや、星状神経節ブロックがあります。頑固な肩の凝りに一度試してみると良いと思います。
注射が苦手な方には星状神経節ブロックの代わりにアルファ−ビームという器械を用いることもできます。星状神経節ブロックの注射部位にこの器械から赤外線を照射しますとブロックをしたときと同じ効果が得られます。


※肩こりでお悩みの方は、平沼整形外科クリニックまでお気軽にご相談ください。

自分でできる予防法

1)適度な運動
筋肉を使うことが肩こりの予防になる
使うことで筋肉内の血流が良くなる
使いことで筋力の低下が防げる
体幹の筋肉が鍛えられると姿勢が良くなることになる

(2)姿勢を良くすること、無理な姿勢をとらないこと
猫背は良くない
無理な姿勢は頸、肩ノ筋肉に負担がかかる

(3)デスクワークには肩こりになりやすい要素が多い
PC:眼精疲労、入力に手先を使い、腕を浮かせていると肩の筋肉に疲労が出やすい
同一姿勢を長くとる
単純作業でストレスがたまりやすい
いすや机は自分の体格にあったものを選ぶこと
いすの高さ、背もたれの高さ、角度 浅く座らない
机の高さ

(4)肥満
腹が出ると反っくり返った姿勢をとることになる
運動が不足しがち

(5)肩を冷やさない工夫を
冷えれば筋肉内の決行が悪くなり疲労物質、発痛物質がたまりやすい。
エアコン
上着を羽織る、ひざ掛けを使う、体全体を冷やさない

(6)同じ作業を長い時間繰り返さない
特に上肢をつかい肩の同じ筋肉に負荷がかかると良くない
腕を浮かせて作業をしないように

(7)肩のマッサージ
肩を揉んでもらうのは良いが、もみかたが強すぎると良くない。逆に筋肉が硬くなりこり感だけでなく、痛みも出てくる

同じことだが肩をたたいてもらうのも強さを加減すること
強くたたきすぎたり揉み過ぎたりすると微小血管を破綻させ小さな出血を起こし、疼痛の増大につながる

(8)充分に睡眠をとる
充分に睡眠をとることで疲労を体に溜め込まないようにしてください。
睡眠時の枕の高さも最近は大切だといわれています。
自分に合った枕を選んでみる事も肩こりの予防には良いことだとおもいます。

冷えと肩こり・腰痛

私たちは西洋医学の恩恵を受けて多くの病気を治療することができるようになりました。それでもまだすべての病気を治療はできません。
東洋医学でいう「冷え」が原因で多くの愁訴が起きています。たとえば腰痛や肩こり、頭痛など私たちの身近に起こるような病気にも「冷え」が原因のこともあるのです。
西洋医学には「冷え」の概念がないため「腰痛」の患者様が受診して診察・レントゲン検査のうえ異常がないときはシップと痛み止めをだして終わりにする先生も多くいることになります。

痛み止めを飲めば一時的には楽になるかもしれません。でも痛み止めは体を冷やす薬でもあります。「冷え」が原因で痛い患者様の病態は痛み止めで改善するどころかいっそう悪化してしまうかもしれません。
痛みの原因である「冷え」に注目し、冷えの解消を図ってくれるような先生にかからないといつまでたっても痛みが取れないことになるわけです。
凝った肩を暖めることも凝りの解消には効果的ですが、冷えが原因で腰が痛かったり肩が凝ったりする人は体の冷えを改善すれば根本的な改善につながるかもしれないのです。

冷えの改善に興味があれば私のクリニックへお越しください

肩の凝りのほぐし方

凝り固まった筋肉そのものを揉むよりも、筋肉の骨への付着部をほぐした方がより効果的だと思います。
どの様にほぐせばよいかといえば揉むのではなくさする程度の軽い刺激を加えてみましょう。この方が筋肉はゆっくりとほぐれてゆきます。

凝りがつらいとき湿布を使う方も多いと思います。
湿布は冷たくて気持ちがよいのですが凝りをほぐす力はあまりないと思います。
湿布は捻挫や腱鞘炎などには有効性が期待できます。むしろ凝りには熱を使って凝った場所を暖めてあげると良いでしょう。暖めると筋肉がほぐれ、血流がよくなります。

肩こりと片頭痛

片頭痛と肩こり
また片頭痛と肩こりも関係が深いと考えます。
片頭痛の発作に伴って、肩こり・首のこりが先行して起こることはよく認められます。
こりがでるとその先に頭痛が起きることを患者様自身も自覚しています。
長い期間片頭痛が続いている患者まで、薬を乱用したために薬がだんだん効かなくなってくるときも肩こり・首のこりを自覚する事がおおくなります。

 

片頭痛発作の前後に出現する肩こり・首のこりに対しては
デパス(エチゾラム)向精神薬
リボトリーム(クロナゼパム)抗てんかん薬
アーテン(トリヘキシフェニジル)
               抗コリン薬
などがまず処方されます。そのほかに
筋弛緩薬
リオレサール・ギャバロン  5ー30mg
ダントロレン 25ー150mg

このような薬が使われることになります

ボツリヌス毒素が薬に・・・

ボトックスというくすりがあります。ボツリヌス菌の毒素をお薬として応用したものです。
毒を薬にと驚かれるかも知れませんが、昔は人を殺す毒薬を扱う仕事と病気を治すお薬を作る人は同じ『薬師(くすし)』という職業の人が
おこなっていました。『薬(くすり)人を殺さず薬師(くすし)人を殺す』という言葉もあるとおり、薬はその用い方で毒にも薬にもなります。
ボツリヌス菌は食中毒の原因菌の一つとして有名です。強力な毒素で多くの方が命を落としています。
このボツリヌス毒素は筋肉の弛緩作用があることから近年様々な病気治療の薬剤として使われています。
たとえば頚性斜頚、眼筋痙攣などの筋肉の異常な緊張に使われています。
本来の治療目的とは異なりますが顔のしわ取り目的でコラーゲン注射やヒアルロン酸注射と
同じようにボツリヌス毒素製剤も使われているのをごぞんじでしょうか?

しわのある部位にボトックスを注射すると筋肉が弛緩してしわができにくくなるのです。ところが、
美容目的の治療でボツリヌス毒素製剤を使った患者様で偏頭痛が改善したことから、
このボツリヌス毒素製剤を頭痛治療に応用している先生もいるのです。

ボツリヌス毒素製剤の偏頭痛への効果は約80%と非常に高いものです。
残念ながらまだ健康保険の適用はないため自費での治療を行っているのが現状です。
さらに最近は三叉神経痛、CRPS、筋・筋膜痛症候群などの疼痛性疾患にもこの製剤の効果が確かめられています。
なぜ痛みの軽減に有効なのかはまだはっきりとわかっていません。
神経筋接合部での作用で筋弛緩作用がでることはわかっています。
筋肉の緊張による痛みならこの筋弛緩作用で理解できます。ところが筋肉が弛緩するまでにはある程度の時間がかかるのです。
ボツリヌス毒素を偏頭痛に使用した場合、ごく短時間に効果が発現します。
筋肉の弛緩だけでは説明が付きません。
ボツリヌス毒素を用いたボランティアにたいする実験でこの毒素は疼痛いきちには変化を来さないことがわかっています。

交感神経の神経節前ニューロンではアセチルコリン、神経節後ニューロンではアドレナリンが神経伝達物質です。副交感神経は節前、節後ともにアセチルコリンが神経伝達物質です。
ボツリヌス毒素はこのアセチルコリンの放出を抑制することで痛みの軽減を起こすのかもしれません。
まだ臨床に応用されてから日が浅く、どのような病気にどの程度有効なのかは
これからの研究により解明されるものと思いますが

ボツリヌス毒素は副作用が少なく、使い方さえマスターすれば安全な治療法といえます。

肩こり治療にボツリヌス注射は健康保険を利用できません。