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ボトックスというくすりがあります。ボツリヌス菌の毒素をお薬として応用したものです。
毒を薬にと驚かれるかも知れませんが、昔は人を殺す毒薬を扱う仕事と病気を治すお薬を作る人は同じ『薬師(くすし)』という職業の人が
おこなっていました。『薬(くすり)人を殺さず薬師(くすし)人を殺す』という言葉もあるとおり、薬はその用い方で毒にも薬にもなります。
ボツリヌス菌は食中毒の原因菌の一つとして有名です。強力な毒素で多くの方が命を落としています。
このボツリヌス毒素は筋肉の弛緩作用があることから近年様々な病気治療の薬剤として使われています。
たとえば頚性斜頚、眼筋痙攣などの筋肉の異常な緊張に使われています。
本来の治療目的とは異なりますが顔のしわ取り目的でコラーゲン注射やヒアルロン酸注射と
同じようにボツリヌス毒素製剤も使われているのをごぞんじでしょうか?

しわのある部位にボトックスを注射すると筋肉が弛緩してしわができにくくなるのです。ところが、
美容目的の治療でボツリヌス毒素製剤を使った患者様で偏頭痛が改善したことから、
このボツリヌス毒素製剤を頭痛治療に応用している先生もいるのです。

ボツリヌス毒素製剤の偏頭痛への効果は約80%と非常に高いものです。
残念ながらまだ健康保険の適用はないため自費での治療を行っているのが現状です。
さらに最近は三叉神経痛、CRPS、筋・筋膜痛症候群などの疼痛性疾患にもこの製剤の効果が確かめられています。
なぜ痛みの軽減に有効なのかはまだはっきりとわかっていません。
神経筋接合部での作用で筋弛緩作用がでることはわかっています。
筋肉の緊張による痛みならこの筋弛緩作用で理解できます。ところが筋肉が弛緩するまでにはある程度の時間がかかるのです。
ボツリヌス毒素を偏頭痛に使用した場合、ごく短時間に効果が発現します。
筋肉の弛緩だけでは説明が付きません。
ボツリヌス毒素を用いたボランティアにたいする実験でこの毒素は疼痛閾値には変化を来さないことがわかっています。

交感神経の神経節前ニューロンではアセチルコリン、神経節後ニューロンではアドレナリンが神経伝達物質です。副交感神経は節前、節後ともにアセチルコリンが神経伝達物質です。
ボツリヌス毒素はこのアセチルコリンの放出を抑制することで痛みの軽減を起こすのかもしれません。
まだ臨床に応用されてから日が浅く、どのような病気にどの程度有効なのかは
これからの研究により解明されるものと思いますが

ボツリヌス毒素は副作用が少なく、使い方さえマスターすれば安全な治療法といえます。

当院ではボツリヌス注射はおこなっていません。

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漢方薬治療・プラセンタ注射

慢性症状・不定愁訴コンサルタント 平沼 尚和
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