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会陰部のいたみ、しびれ この訴えで私のクリニック(難治性疼痛外来)を受診された最初の患者様は70代の女性でした。症状の部位からも、最初に受診したのは婦人科だったようです。婦人科で一通りの診察を受け、精密検査をしていただいたのですが症状の原因はわからなかった。 メチコバール(ビタミンB12)、外用剤、漢方薬などが処方されましたが一向に良くなりません。 泌尿器科を受診もしています。 コチラも検査、身体所見ともに正常です。原因ははっきりせず、対症的に漢方薬(猪苓湯)が処方されましたがやはり症状の改善はなっかたといいます。 皮膚科にもかかりました。外用薬を処方されましたが改善なしです。 ここまでに約一年半時間が経過していますが一向によくならなかったようです。 最初に私とお話したときは痛みについて切実にお話されていました。

すでに診療各科で診察、検査を受けなにもこれといった異常がないと言われているわけです。私としては整形外科医の視点で診察、検査をおこなってみることにしました。神経学的には特段の異常を認めません。腰椎、骨盤のレントゲン検査も異常なし。 異常がないからといって「診察、検査で異常がないので心配しないで様子を見てください」などとはいえません。ご本人は一年以上にわたって会陰部のいたみ、しびれで悩んでいるのですから。

症状からは脊椎管の狭窄がありその結果起きてきた「馬尾神経障害」による症状を疑い、内服薬を考えてみることにしました。    

漢方薬と物理療法でしばらく経過を見てみましたが症状はあまり変化しません。

そこで腰部のMRIを撮像してみました。結果高度の脊椎管狭窄が認められます。

そこでプロスタグランディン製剤の点滴静注を行ってみることにしました。

10日間にわたって行ってみたのですが効果がありません。

プロスタグランディン製剤点滴静注は脊椎管狭窄症の症状を緩和することはできませんでした。

患者様はすでに消炎鎮痛剤、ビタミンB12は服用されています。物理療法は基礎の治療として行っています。

ご本人には手術治療の希望はまったくありません。そこで

発想をかえて漢方薬エキス製剤の投与を行ってみたのです。

桂枝加朮附湯、桂枝茯苓丸など投与して見ましたが、まったく効果がありませんでした。

症状がなかなか改善しないときはもう一度初診時にもどって、症状の経過、体の診察をしなおしてみる必要があります。
この方は生来の寒がりで、おなかから下がいつも冷えていると訴えます。冷えても下痢をすることはなく、手足を触るとひんやりと冷たく感じられます。
そこで体を温めることに主眼を置いて、お薬を処方してみました。
服用後2週間は何の変化もなかったのですが、一月を過ぎるころから少し症状が動き始めました。

さとう式リンパケア  浮腫の改善

かねてから診察時の診断能力向上と症状の改善手段を増やしたいと思い、いろいろ調べてきました。

その中で、以前から気になり注目していた治療手技に「さとう式リンパケア」というものがあります。

愛知県の歯科医・佐藤青児先生が顎関節症治療の中で開発されたものです。リンパの流れを改善する手技はエステサロンなどでも行われていますね。

かなり強い力で体をさすり、リンパ流の改善を図るようですが、さとう式では非常に弱い力で体に手を触れています。

今年4月12日に初めてさとう式リンパケアの研修を受けています。
実際にこのテクニックを使った患者様の報告をいたします。
77歳女性 腰痛、肩こりで通院中。もともと下肢静脈瘤があり軽度の浮腫あり。本年2月に左大腿骨頸部骨折で手術。
4月より通院再開しています。退院後に下肢の浮腫が悪化し下半身が重いとの相談を昨日受けました。
浮腫は左右差があり右側がひどいようで、静脈の怒張と浮腫特有の皮膚の光沢があります。
下腿周径 右 38cm 左 37.5cm
そこでまず下腿のみに施術してみました。施術は5分程度です。
施術後
下腿周径 右 37cm 左は施術してない状態で37.5cm
皮膚の光沢が消え、右脚の重さも軽減しています。
左にも施術した上で、榊原記念病院受診を勧めました。短時間で脚の太さが1cmも変化したのには驚きました。

32歳の女性 第二子出産後の頭痛

20台から時に肩こり・頭痛はあったがひどいものではなかった。

初産前後も特に変わりはなかったが今回、第二子を出産後5日目から肩こり・頭痛を自覚するようになった。かなり強い痛みで心配になり近くの脳神経外科で診察しCT検査を受けた。特段に異常を認めなかったが授乳期にあることを理由に出産した産婦人科での頭痛薬処方を薦められた。産婦人科で漢方薬とカロナール処方されるが2週間服用しても改善しないため当院を受診。

月経前後や出産後に頭痛を経験する方には片頭痛が多く存在いたします。
診察の結果からこの方の肩こりと頭痛は片頭痛と考えました。
肩こりを伴った頭痛だと緊張型頭痛を考える人が多いと思います。
ところが意外と片頭痛が存在いたします。
授乳中であると赤ちゃんへお薬がいってしまうことを心配するお母さんが多いと思います。
頭痛薬が子どもにどのような影響があるかはわかっていませんのでできるだけお薬は避けたいところだと思います。この産婦人科では漢方薬を処方されています。多くの漢方薬は副作用も少なくお乳から赤ちゃんに薬が入ってもそれほど心配することはありません。
当院でもお体の所見から漢方薬を処方させていただきました。
一週間後には頭痛が半分くらいの痛さに軽減しています。

変形性股関節症  81歳 女性

12年前からの右殿部痛、股関節痛で大学病院で右変形性股関節症+腰部脊椎管狭窄症の診断を受けている。 

手術を勧められているがご本人は手術をしたくない意向を持っている。

他院整形外科で物理療法をおこない、平行して針治療にもかかっているが

一向によくならないため新聞で知ったプラセンタ注射治療に都内の病院まで通院していた

このプラセンタ注射治療も半年間通院したが効果が出ないため昨年10月に当院を受診した。

股関節XPで両側に変形性変化を認める。特に右股関節は軟骨がほぼ消失。

臼蓋、骨頭の軟骨下骨にも硬化性の変化、変形を認める。

大学病院のMRIでは脊椎管の狭窄をみとめる

まず治療として仙骨硬膜外ブロックを3回おこなってみた。

ブロック注射の効果はまったくない

現在の痛みは変形性股関節症によるものと考え、鍼治療、漢方薬処方、物療と股関節周囲筋に局所麻酔剤注射など複合的な治療をしてみた。

1年これらの治療をおこなったが、痛みは施療したその日ぐらいしか効果が持続しない。

そこで、以前都内の病院でおこなっていたプラセンタ注射は腕かお尻への皮下注射だったことから、プラセンタ注射の経穴(つぼ)への注射を提案した。

このプラセンタの経穴注射を開始して約2ヶ月で股関節痛は徐々に軽減してきた。

初診時の頃と比べればかなりの改善と考えられる。

 

水曜日右股関節痛を訴えて初診。
昨日糖尿病で K医大内科受診。血糖値が高く糖尿病コントロールが悪いといわれている。この日和右股関節が痛くなり内科主治医に相談しているがはっきりとした指示は出ていない。
股関節の所見ではあまりはっきりしたものはなく、物療と内服薬を処方した。金曜日には疼痛軽減していたが土曜日になり激痛となり、歩行が困難になる。この日は物療をして診察には回らずに帰宅。
月曜日再診時、物療により疼痛が悪化したのではと懸念しておられる。所見をとると下腹部に下着の形に逆三角形に皮膚の発赤を認める。股関節には明らかな圧痛がある。平熱だが股関節炎を疑い緊急で血液検査をおこなう。
結果白血球2万台、CRP20台と明らかに炎症を認める所見。
K医大整形外科への紹介状を書き患者にはすぐに受診するように指示。

K医大整形外科外来で股関節穿刺を受け、排膿を確認されてそのまま入院となった。

この症例は糖尿病があり感染症を引き起こしやすいことがわかる。 火曜日にK医大内科で血糖値が異常だったのは糖尿病のコントロールが不良だったかもしれない。しかし背景に感染症があれば糖尿病はコントロール不良に陥る可能性がある。 おそらくは炎症が少しずつ進行していたのだとおもう。 深部の感染症は治療にすこし時間がかかるかもしれない。このかたも入院して約3週間になるがまだ入院中である。

11月下旬に入り 化膿性股関節炎の患者様からTELがあったと患者様のお友達から教えていただいた。 私への伝言があり「数値が2になったと先生に伝えてほしい。そういえば先生にはわかるから」とのことだった。 おそらくこれはCRPが2.0まで低下してきたことを言っておられるのだと思う。 当院での測定値は20台だったと記憶しているので、だいぶよくなってきたと思う。 また、電話まで歩いてかけにきたとのことで、疼痛もないようで一安心。

形性膝関節症の60台の女性
18年の3月より当院にて膝関節痛の治療をおこない、症状はほぼ消失している。
以前より三叉神経痛があり毎年6月になると痛みがでていたという。
変形性膝関節症の治療のなかで和漢薬を使用していた。本人は毎年出る三叉神経痛が今年は出ないとよろこんで、和漢薬が作用しているのではと言われる。
11月22日夜、急に来院され三叉神経痛の激痛でしゃべれないほどだと訴える。
このところの寒気が影響したのかもしれない。
普段より調子が悪いときはテグレトールを服用して対処していたそうだが、今回はまったく効果がなく、いつもより増量して内服し、副作用で気分不快もあるという。
以前に神経ブロックをJ医大で行い症状は一時よくなったそうだが、神経ブロック後に顔が腫れ苦しかった経験があり神経ブロックはしたくないという。
さてこのような症例ではどこから治療していくか少し考えることになる。三叉神経ブロックは本人が嫌と宣言している。
内服薬で胃腸障害もありそうなのでまず和漢薬から開始してみた。

23日ご自宅に電話を入れる。
22日に処方した漢方薬が奏功し、耐え難い痛みは少し和らいだいわれる。
そのまま様子を見ていただくこととする。
昨日はクリニックにたどり着くまで痛みで何度も立ち止まり、クリニックについてもご自分の痛みを訴えることさえ苦痛でなかなかできないひどい状態であった。次回の受診をお待ちすることにした。

 

和漢薬治療で若干の疼痛緩和はあったが、日常生活に支障もあり三叉神経ブロックをおすすめした。過去にご本人は三叉神経ブロックを行い、顔が腫脹した経験があり、それを恐れて三叉神経ブロックを嫌がっていた。私がおすすめしてもまだ迷っておられた。そこで、私の麻酔科時代の先輩で神経ブロックの上手な先生がいることをお話した。その先生なら間違いなく顔が腫れたりせずに神経ブロックを行えると説得して紹介状を持たせて受診していただいた。 3回の三叉神経ブロックで疼痛は激減し、ピーク時の10%にまで低下している。 その後も当院で物療、漢方治療を続けて疼痛の再燃を抑えている。

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漢方薬治療・プラセンタ注射

慢性症状・不定愁訴コンサルタント 平沼 尚和
漢方、整形外科、麻酔科の経験から治療を行います

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