プラセンタエキス注射は適応を認められた肝機能障害や更年期障害、乳汁分泌障害のほかにさまざまな病気の治療に応用されています。
私のクリニックでは整形外科疾患のなかでは脊椎管狭窄症を代表とする腰痛、それに肩こり、関節痛などの治療に応用しています。そのほかには花粉症、冷え症、舌痛症など難治性疼痛にも使っています。
他の国ではどうでしょう?
韓国は最近プラセンタエキスが注射療法以外にも流行しているそうです。美容外科の盛んな国ですから、プラセンタ注射が国内に紹介されてからあっという間に広まったようです。確かに美容には最良のお薬だと思います。
1998年に日本の日本生物製剤(株)のお薬が韓国で認可を得ていますが、プラセンタエキス注射が一般の方に認知されたのはここ数年のようです。
2003年には韓国の医師による研究会も立ち上がっています。
急速に広まる中、10数社に上るメーカーからプラセンタエキスが製造販売されたそうです。先日、家内の友人からのプレゼントには韓国製の羊の胎盤エキスを含んだフェイスパックがありました。ハングル文字が並んでいます。面白そうなのでこっそり使ってみたのですが結構肌のコンディションが整いつるつるになりました。
現在日本では注射以外のプラセンタエキス剤は豚が主流です。そのほかに馬プラセンタもあるようですね。注射は人の胎盤を使ったものが使われています。
また現在ロシアでは肝機能障害、慢性再発性ヘルペス、アトピー性皮膚炎の治療で使われているそうです。