頭痛のお話 F 三叉神経痛

話しはすこし跳びますが三叉神経痛という病気をご存知ですか?

こめかみから頬にかけてピリッと痛くなります。最初痛みはピリッとしたもので一瞬の痛みです。片側性の電撃痛とも表現します。激烈な痛みが数秒から23分続きます。

この痛みが出たり出なかったりを繰り返します。食事、会話、洗顔、歯磨きなどの日常の動作がきっかけで起きてもきます。

ひどくなると持続性の痛みとして感じられることもあります。

この三叉神経痛を頭痛ととらえて病院を受診する患者様もいます。

またこの痛みのことを「顔面神経痛」と話す方がいます。

顔面神経は三叉神経と同じ脳神経ですが顔面神経で問題になるのは「麻痺」です。

いたみは三叉神経の障害でおきます。この三叉神経は漢字でわかるように三つの枝に分かれています。

第一枝(眼窩上神経)はちょうど眉毛のあたりの頭蓋骨にあいた小さな穴から出てきて額から前側頭部に分布します。

第二枝(上顎神経、眼窩下神経)頬のあたりに分布します

第三枝(頤神経、下顎神経)下顎に分布します。

第二枝、第三枝の痛みが多く、第一枝の痛みは少ないそうです。

 

私の外来に今三叉神経第一枝、第二枝の神経痛でかかっている方がいます。

この方は右の側頭部痛、目の奥の痛み、頬の痛みを自覚されています。

教育職の方で学術集会のころにハードワークになり疲労してくると症状が悪化します。

すでに他の病院で診断もついていた方でした。

普段の治療は当院でおこない、疼痛が悪化すると大学病院のペインクリニックで治療をしています。最近になり精密検査の結果、ペインクリニックで手術を勧められたそうです。

脳神経外科にお願いして施行する手術です。

頭の骨の中で三叉神経の周囲の血管が三叉神経を圧迫して神経痛が起きるような病態の場合、三叉神経から圧迫している血管を剥離します。この手術をジャネッタ手術といいます。

成功率は90%と高いのですが、15%の再発率も報告されています。